2015年10月30日

民主主義踏みにじる辺野古工事着工

沖縄防衛局が、29日朝8時に辺野古新基地建設本体工事の着工を強行しました。沖縄県民の総意は米軍新基地建設反対です。その声を踏みにじっての強行です。安倍政権のやり方には強い怒りを覚えます。

安倍政権は、何重にもルールを踏みにじっています。

翁長知事の埋め立て承認取り消し処分に対して、国は、防衛省が行政不服審査法に基づき、沖縄県知事の下した「承認取り消し処分」の執行停止を国土交通大臣に申し立てました。そして国交相が、防衛省の申し立て通りに結論を出しました。これは出来レースです。それだけにとどまりません。行政不服審査法の国による乱用です。行政不服審査法は、私人が国に対して不服審査請求するもの。それを逸脱して、政府の一機関が、同じ政府内の別の機関に審査請求するというのですから茶番です。同じ政府内の機関が審査するなど無法としか言いようがありません。政権が、自分の都合のいいように法律を解釈して乱用するのですから、もはや法治国家とは言えません。

また、政府は、本体工事着工前に、県と事前協議を行うことを約束していました。それを一方的に破棄して、本体工事に着工したのです。

さらに、政府は、知事の権限を奪う代執行手続きにも着手しました。これは政府自身が「代執行等を行うことは検討していない」という答弁を覆す暴挙です。

安保法制の強行といい、今回の沖縄辺野古の米軍新基地建設の問題といい、日本の法治システムはどうなっているのでしょうか。立憲主義・民主主義を取り戻すことが、いまほど重要なときはありません。




Posted by がたべえ at 09:22│Comments(0)
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